川崎市の放射性物質を含む下水道汚泥の処理場及び一時保管場所施設の見学

川崎市の放射性物質を含む下水道汚泥の処理場及び一時保管場所施設の見学

川崎市では5/13から放射能汚染した下水道汚泥の焼却灰を市有地で保管をしています。
現状を把握するために、10/20(木)に下水道汚泥の最終処理施設「入江崎総合スラッジセンター」と暫定規制値8000ベクレルを下回った汚泥焼却灰の一時保管場所となっている川崎区浮島町にある市有地の見学を行いました。
 入江崎総合スラッジセンターは市内の4か所の水処理センター(入江崎、加瀬、麻生、等々力)からパイプラインにより圧送されてくる汚泥を集約し処理しています。毎日約12㌧の汚泥焼却灰が出ています。通常はこの汚泥焼却灰はコンクリートの材料としての使用や海へ埋め立てています。市が調査を開始した5/13以降の汚泥焼却灰は処分ができないため保管されていますが、調査を行っていない3/11〜5/12までに出た汚泥焼却灰(約744㌧)は通常の処分がされています。5/13に検出された放射性セシウム濃度は1k当たり1万3200ベクレルでその後やや低下し、9月は約3000〜4000ベクレルで推移しています。市では暫定規制値(8000ベクレル)を下回った汚泥焼却灰は、コンテナ(1個当たり約10㌧の汚泥焼却灰)に入れ、浮島町にある市有地で2〜3段に積み上げられて160個のコンテナで保管されています。この市有地は400個までは保管できるそうですが3月末でいっぱいになるそうです。後、暫定基準値(8000ベクレル)を超えた汚泥焼却灰(約48㌧)は入江崎総合スラッジセンターに仮置き場を作り、ブルーシートを敷き、フレコンバックに入れ、上からブルーシートをかぶせて保管しています。保管費用等(8月末現在)に約2億2000万円を費やしている状況です。又、宮前区の公園等で放射能測定を行った結果、落葉の堆積している所や、水はけの悪いところ等、放射線量が高い場所の除染に伴う処理の課題もあります。(公園等の汚染した土の処分は建設緑政局が行うそうです)
市は市議会に「年内をめどに最終処分に向けた検討を進めている」と説明を行いました。原発事故が収束していない状況や国の方針が決まらない中、今後も市民の目でチェックを行っていきたいと思います。