戦争の遺跡から学ぶこと

2014年4月5日 08時08分 | カテゴリー: 活動報告


 川崎ブロック協議会の共生PJの主催で川崎市にある登戸研究所(現在は明治大学平和教育登戸研究所資料館)と平和館の見学に行ってきました。登戸研究所は戦前日本の戦争・軍隊を知る上で、きわめて貴重な戦争遺跡の一つで、秘密戦に焦点をあてた日本では唯一の資料館となっています。各展示室は「研究所が設置された背景」「風船爆弾の開発」「生物兵器・毒物・スパイ機材の開発」「偽札・偽造パスポートの製造」等が展示されていました。ここで開発された兵器・資材には、人道上、国際法規上問題のあるものが多くあり、敗戦と同時に証拠隠滅作業を徹底的に実施し、元所員達も沈黙を貫いていましたが、1980年代に展開した反核・平和運動の高まりで、長野県、川崎市の高校生たちによって行われた地道な調査活動が、元所員の心を開き史実の解明を実現したそうです。地域住民と共に保存・活用し、戦争の暗部、本質を直視することの大事さを後世に語り伝えていきたいとのメッセージが伝わってくる施設でした。

次に見学を行なった平和館は川崎市の施設で、展示や交流を通して、平和への新たな活動につながる場を目的として造られたそうですが、展示内容は「川崎市の大空襲の紹介」「日本と戦争」「戦争の歴史」「大量殺戮兵器の時代」等、平和に関連する題材が漠然と展示されているだけで、登戸研究所と違い、現在を生きている私たちが何をしなければいけないのか等、心に響くものが何もありませんでした。市の施設としての活用が課題だと思いました。