1975年から1977年に生まれた世代は、ポリオの抗体価の低いワクチンを接種した世代があることから、該当する世代が結婚し子育て世代となる1999年宮前ネットでは、広く情報を伝えていくべきと運動を進めました。
摂取を知らせるハガキには、96年に厚生省がポリオに感染する可能性があると通達を出したことからこの点が盛り込まれましたが、該当する人の目に触れず、感染が疑われる事例が発症したとの報告もありました。
99年代も今も、ポリオは弱毒生ワクチンの経口接種が主体です。接種すると子どもの咽喉と腸内でウィルスが増殖し便に排出され、オムツの交換の時などに感染する可能性があります。そのとき親の抗体が低いとポリオに感染するおそれがあることから、宮前ネットではより安全性の高い不活化ワクチンへの移行を求めてきました。
今回、黒岩知事が不活化ワクチンを国に先駆けて実施するとの報道がありました。県の事業の継続を求めつつ、摂取率が年々低くなる一方のポリオ生ワクチンは、感染のおそれも高まっていることから、不活化ワクチンの早急な実現を求めるところです。