川崎水を考える研究会では、川崎市民の水源を調査してきましたが、4月の多摩川の水源に続き、7月3日相模湖(ダム)と沼本ダム・城山ダムに出かけました。
相模湖ではボートに乗って湖を回り、エアレーション周辺の水温の違いや浚渫船の見学、周辺から流れ込む水の状況なども目視しました。
相模ダムは、昭和22年に竣工しましたが、建設後60年以上が経過し、近くでみるとコンクリートの腐蝕が進んでいるのも分かります。ダム湖である相模湖は、神奈川県と山梨県にまたがり周辺は観光施設や人家が岸辺近くまでせまっています。毎年夏になるとアオコガ発生し、水質の悪化が問題になるため湖内8ヶ所にエアレーションを設置し、浅いところと深いところの水を入れ替えることにより水面の温度を下げています。
また、上流からの土砂の流入で相模湖の30%が埋まっていることから、浚渫などの対策もとられています。
県の環境税を活用した保全のための対策がとられたり、下水道の整備も進んでいますが、それは神奈川県側のことであり、半分を占める山梨県側の対策は課題ではないでしょうか。今後に向けて、地域や市民が交流を進める点でもあります。