海へとつながる私たちの水
11月25日生活クラブ運動グループ高津・宮前ユニットのメンバーで中原区にある等々力水処理センターを見学しました。川崎市には4ヵ所の処理センターがありますが、麻生区の一部、多摩区、宮前区と高津区の一部で市の46%を処理区域としています。市の南部エリアは合流式ですが等々力水処理センターは分流式、公園内の地下を活用した施設となっています。
各家庭からの生活排水は汚水管を通して集められ、沈砂池を通過に1〜2分ここでは大きなゴミを取り除きます。次に最初沈殿池で2時間ほどかけて汚泥を沈殿上澄みを次の反応タンクへ、反応タンクでは活性汚泥に酸素を加えて撹拌有機物を分解します。等々力では酸素を加えることで反応を早め3時間で処理し、70mある最終沈殿池で活性汚泥を沈殿させ上澄みを消毒して多摩川に放流します。沈んだ汚泥は前行程で沈殿した汚泥とともに入江崎にあるスラッジセンターにパイプラインで送り4処理センターから集めた汚泥と一緒に焼却処理します。また、最終処理水の1/3は高度処理し東京湾の水質悪化防止に貢献このうち6000㎥が江川せせらぎに活用されています。
川崎市の下水道整備は川崎区から始まりましたが、スタートの頃は整備する事が優先で近隣自治体でも汚水1本の管で工事が進められ1965年まで続きました。台風19号ではこの合流式の下水道が一部地域で内水氾濫し被害が発生しました。雨水貯留管等の整備も進めていますが継続した課題です。