子ども食堂を見学
2月13日夕方、「フードシェアみやまえ」のメンバーと蔵敷自治会館で開催されている「ホッとスペース・和」の子ども食堂を見学してきました。15:00から開所、子どもたちは会館の2階で思いっきりドンバタにぎやかに遊んでいました。1階では食事作りが進んでいました。この日のメニューは、「ごはん、大根と豚バラの煮物、ナポリタン、里芋の煮物青のりかけ、ブロッコリーとツナのサラダ、ミニトマト、豆腐とわかめとなめこのお味噌汁」です。
70食分を持ち帰り用のパックに詰めるお手伝いをさせていただきました。ご飯が完全に冷めてから蓋をする、そうしないと食中毒の危険があるからと細心の注意を払っていました。
17時からお弁当の配布が始まります。この時間近くになると会館の外で遊んでいる子どもがどんどん増えてきます。子どもだけで家族5人分を受け取りにくる子、子ども連れで来るお母さん、どの方にも優しく声かけしてお弁当を渡していきます。この日はバレンタインの前日とあってチョコレートマドレーヌやミニチョコのおやつも。この春小学校に上がる女の子を連れたお母さんは「ここのお弁当だと苦手なものも食べるんですよ」と教えてくれました。隣でニコニコ笑顔の女の子、「今度ランドセル見せてね」とお話がはずみます。これまでのつながりや信頼がうかがえます。
お弁当の配布がひと段落したところで、今度は会館内で食べる子たちの時間です。この日は20食くらいだそうです。「ご飯少な目でお願いします」「ミニトマト要りません」などそれぞれ自分が食べきれるように工夫していました。友達と食べている男の子は「おいしいよ、いつも楽しみにしている」と笑顔でした。
地域でこんなつながりがあり、子どもと子育てを見守る温かい目があることに感動しました。自治会館の小さな台所で、4~5人で70~100食ものご飯を作るのです。台所と配膳の場所が離れているので大鍋のお味噌汁を運ぶのも大変です。継続して活動されていることに頭が下がります。
「ホッとスペース・和」の山田さんは今年度で川崎市の助成金がおしまいになる、自立してと言われても、資金面は厳しいとおっしゃいます。子ども食堂は利益を生み出す活動ではないのですから。この地域は理解があり自治会館が利用できて、光熱費などは出してくれています。地域の方たちからの野菜の寄付などもあります。私たちもフードシェアで集めたお米やツナ缶を持っていきました。
地域で誰もが安心して自分らしくいられる、ホッとできる居場所があるということが、子どもにとっても大人にとっても、とても大切だと感じました。