福島第一原発事故から1年、浮島に積まれている川崎市の下水汚泥焼却灰

下水汚泥のコンテナ
下水汚泥のコンテナ
3月15日(木)市の浮島処分場近くにある下水汚泥焼却灰保管の状況を見てきました。宮前ネットでは半年前に、スラッジセンターで下水汚泥の状況を聞き、浮島に保管されているコンテナ周辺の放射能測定をしました。このときは手前のコンテナの側面で0.140μsbでした。
市は、ホームページで定期的に、脱水汚泥と焼却灰、施設周辺の放射能を測定しており公表しています。脱水汚泥、焼却灰とも測定値は下がってきていますが、季節的な要因(雨が少ない)で下がっているのか、大気中からの拡散が減少しているのか原因は分かりません。
さて、保管の状況ですが、以前2段だったコンテナが3段になっていました。放射線量は一番奥のコンテナ近くでは0.220μsbを示し、市が測定しているという道路側隅では0.115μsbで公表している数値とほぼ同じでした。現在コンテナは290数個が保管されていますが、周辺の放射能も5m以上離れると0.068μsbとなります。全体に下がってきていることを実感しました。
浮島の仮置き場には環境局の家庭ごみを焼却した灰も一時保管されています。運ばれてきたコンテナの側面の放射能を測定してみたところ0.084μsb1m離れると0.070μsbでした。
しかし、このままコンテナを積み上げて最終的にどうするのか方向は全く見えていません。市は仮置き場を海よりにもう一ヶ所考えているようですが、解決にはなりません。原発事故は終わりのない被害を福島から離れた地域にももたらしています。改めて地域の中で再生エネルギーの創出に向け調査・研究をしていきます。
浮島と扇島には合わせて出力2万kwのメガソーラーがあり、帰りには浮島太陽光発電所を見学してきました。