多摩川河川敷の高い放射能を帯びたエリア

川崎区殿町3丁目の干潟近くは市民の散歩コース

土嚢とシートに覆われている
土嚢とシートに覆われている
 多摩川河川敷に不法投棄された物質から高い放射能が放出されており、国土交通省河川事務所が土嚢とシートで覆いをしたとの報道から4ヶ月が経過した。市民の方からは、放置されていることへの不安がネットの県議に寄せられている。
 市に問い合わせたところ、河川敷は国土交通省の所管で市では対応が出来ないとのことだが、現状を確認したいと6月24日殿町の河川敷に出かけた。
 周辺は歩道が整備され、多くの市民と行きかう散歩コース。多摩川河口の干潟は水生生物も確認された首都圏とは思えない自然に触れられる地域だが、数ヶ所に点在する「高い放射線が検出されました」の看板は安心できる地域でないことを物語っている。歩道に入るまでは0.05μSv/hだった線量計だが、近づくにしたがって0.09μSv/hとなり、一番歩道に近い柵の地上から1mでは0.213μSv/hを示した。
 一体は草地で、雨の後でもあり水が溜まっていた。水辺までは距離があるが、市も国も何の対策を立てないまま放置しておくべきではないし、原因の究明と同時に、市民への周知として環境放射能の測定をし、公表するべきと考える。