認知症とともに暮らせる社会を2014No!寝たきりデーに参加
NO!寝たきりデー2014は「私は認知症をどう生きたいか 本人と家族が地域に寄り添う」をテーマに、9月13日全国町村会館で開催されました。
主催の市民福祉サポートセンター代表理事の石毛えい子さんから開会に先立ち、厚労省は自助を支えるのは地域としているが、互助がないのは地域が悪い、出来ないのは自己責任としていないか、介護保険改定に向け地域がキーワードになっていると挨拶がありました。
特別報告では、精神科医の上野秀樹さんから「認知症とともに暮らせる社会をつくろう 認知症の人を支える医療の現場から」として地域での事例をもとに報告がありました。
厚労省は2013年に、認知症の人は462万人、予備軍ともなる軽度認知症の人は400万人と発表しています。有病率が7〜8%のヨーロッパに比べ日本は15%と高いのも特徴です。背景には、日本では精神病院と精神科病床数が飛び抜けて多いことがあります。この点も含め、生活上の困難を抱えている認知症の人を、地域や社会が理解し、本人に寄り添い家族も含めて見守り、支えていくことが重要です。そのために医療の体制も入院から地域へと変えていかなければならなりません。
(渡辺あつ子)