香害学習会「イソシアネートの影響を知る」に参加

2月1日、香害学習会「イソシアネートの影響を知る」に参加しました。

最近は人口的に強い香りを発する化粧品やシャンプー、柔軟仕上げ剤、芳香剤などを使用する人が増えてきました。講師のかくたこども&アレルギークリニック院長角田和彦さんによるとこれらの香りにより、過敏な人では神経系が過剰に反応し、アレルギーの誘発や神経症状を引き起こしているとのことでした。

神奈川ネットでは2018年からこの課題に取り組み、アンケート調査や啓発ポスターの作成を提案、実現させてきました。市民とともに学校給食の際に着用するエプロンに付着する香害についても教育委員会に対し、提案をしてきました。

講師によると、人口香料の問題点は、香りを長持ちさせようとイソシアネートが揮発するポリウレタン製のマイクロカプセルが使われていることにあるとのことです。カプセルに閉じ込められた香りは叩くなど破壊されることで飛び出しますが、カプセルの残骸はいつまでも繊維などに残りイソシアネートが揮発され洗っても取れません。このマイクロカプセルは例えば柔軟仕上げ剤付属のキャップ1杯に約1億個ともいわれていますが、8割は下水に流れます。洗濯物に付着したものは乾燥とともに周囲に飛散しますから、お隣のベランダの洗濯物の匂いがという相談が増えている実態にもつながります。

川崎市kaoriR1.11のサムネイル市民や神奈川ネットが提案して作成された香害のポスター、今年は色が明るくなり、相談窓口の表示も大きくなっていました。学校や公共施設はもとより希望する市民の皆さんが掲載できるようこれからも活動を広げていきます。