誰もが安心して生活できる地域社会へ

 第8回生活困窮者全国交流集会が11月13日から27日までの予定でオンラインで始まり
ました。初日全体会は、コロナ禍が照らし出した日本の困窮と制度課題として宮本太郎
さんの進行で6人のから報告ありました。制度課題は現場から毎回提示されますが、な
かなか改訂には至りません。
 今回の報告には、政令市の指導課の課長からいわゆる水際作戦は申請権の侵害である
といい、担当が申請できますよと進めても少し考えたいなど保護に至らない事例報告が
ありました。しかしながら都市部の自治体では、まずは施設に入らいないと申請で
きないと明らかに水際をしている例も聞かれました。施設とは自立支援施設や簡易宿所
、NPOが運営する雑居部屋同様のものです。現実とのギャップは大きいと支援団体から
の報告でした。集団になじめない困窮者の声は届きません。食料支援の米を届けると,
子どもがお母さん今日は雑炊ではないねといったシングル家庭の事例や、4人の子育て
中のシングル家庭で授乳中の母親は2日に1回しか食事がとれないなどの現状報告もあ
りました。
 一方で、一時生活支援事業のように任意事業であるため活用されていない制度もあり
ます。フードバンクや子ども食堂の拡大、厚生労働省のホームページには生活保護は権
利と明確に示すなど状況は、少しずつ変わってきています。
 交流大会は後半へと続きます。多くの事例から学び、制度を最大限に生かし就労支援
や家庭支援を進めていきます。
 宮前ネットでは「フードシェアみやまえ」の活動を地域の市民とともにさらに広げて
いきます。