防災講座に参加
10月17日(木)宮前市民館で「地域の防災を考える会」と「生活クラブ生協宮前平デポー運営委員会」共催で川崎市が行っている「ぼうさい出前講座」を開催しました。参加者は宮前区在住の21人でした。講師は宮前区危機管理室に出向している現役の消防士、興梠さんに話して頂きました。主な内容は地震災害を中心に「地震!その時どうする」「室内の安全について」「避難所とは」「災害時に情報を得る方法」でした。川崎市の地震被害想定は川崎市直下型地震による被害概要になっていて、宮前区は最大震度6強(H24川崎市地震被害想定より抜粋)と想定されていました。6強では這わないと動くことができない、耐震性の低い木造建物は傾くものや倒れるものが多くなる等の被害が想定されていました。身を守るには、頭を守り、四つん這いになって逃げる時は膝も守る。玄関まであきらめないで生き延びる事が重要との事でした。又、避難する場合は通電火災にならないためにブレーカーを落とす、感電ブレーカーの設置がより安心との事でした。
宮前区はマンションが多いため在宅避難を推奨していて、避難所は火災や家屋倒壊等により家を失った人の臨時的な生活の場となります。宮前区では25か所開設され運営は地域住民、被災者が中心に行う事となり、500人×3日間分(1人当たりアルファ米2,クッキー1食、水1本だけ)の備蓄があり、4日目からは国が推進している広域規模によるプッシュ型支援(国、他自治体から避難所に支援物資が届く)になるそうです。在宅避難をしている人にとって避難所は「支援物資を受け取れる場所」「情報を得る場所」となります。在宅避難で安定した生活を送るには、災害時に必要となる最低3日間、できれば7日間の備蓄を行う事が必要との事でした。マンションは一般的に木造住宅より倒壊する可能性が低い一方、集合住宅特有のリスクもあります。地震により排水管等の損傷が想定できトイレの使用を止める、水が使えても生活排水をすぐに流さない等、住民全体で周知する事が課題として挙げられました。現在、川崎市では「マンション防災」について検証し「備えるかわさき」冊子の来年改訂を予定しているそうです。
参加者からの主な感想は避難所の機能について知る事ができた。通電火災を知る事ができた。身を守るには頭を守る事と膝を守る事。諦めないでまずは玄関まで!。一人暮らしで災害時はしょうがないと思っていたが話を聞いて諦めないで行動しようと思った。備えと希望を忘れず!諦めない!等がありました。今後の意見として、地震、台風が同時に起こる等、多重災害の話も必要。マンション、町会、身近な単位で考えていく事を奨励する広報が必要等ありました。
大災害はいつ起きてもおかしくありません。まだまだ、災害について知らないことがありました。今後も知識、情報のアップデートの必要性を感じた防災講座でした。