2009年6月の大気中二酸化窒素の測定と分析が終わりました。
例年6月の測定値は低くでます。今年は測定日に雨が降ったこともあり、空気がきれいになった?という印象を持った人も多いと思います。
しかし6月に報告があった神奈川県による学校保健実態調査では、喘息が増加していました。特に川崎市と横須賀市での増加率が高く小中高校とも増加傾向がみられました。
しかも1Kmメッシュの測定では、宮前区は川崎区についで2番目に汚染がひどい地域になっています。
環境省は二酸化窒素よりももっと粒子が小さいSPMの測定もしており、近年注目されていますが、こうした小さい粒子は肺の奥深くに入り込み、喘息の原因物質になるともいわれています。川崎市の6月議会環境常任委員会でも議論されているように、今後SPMの定点測定は増やされていくと思いますが、二酸化窒素も含めて観測し、喘息の原因である大気汚染を数値で明らかにして排ガス規制や自動車そのものを少なくしていく政策誘導が必要です。