高津区と宮前区の戦争遺跡ツアー
10月27日川崎ブロックの平和チームでは、高津区と宮前区の戦争遺跡を歩いてきました。今回は来年に予定しているツアーの下見も兼ねています。案内していただいたのは、東部62部隊について調査を継続している大泉雄彦さんです。
田園都市線梶が谷駅からバスでしばられ松まで移動、聖社には周辺開発の折にうつされた陸軍境界標が2本保存されていました。
戦死された方の慰霊碑もありました。
ここから王禅寺道に入り向丘地区をめざします。
ここの畑周辺にも以前は数本の陸軍境界標があったとのことですが、現在は宅地開発が進み見つけることは出来ません。この王禅寺道から農地側が陸軍に接収されたところですが、ここからは多摩川方面と都内が見渡せたものと思われます。宮前区は区内の広い部分が軍に接収され高射砲や関連施設が,点在していたといわれますが、この境界標のように戦後開発の波で多くがうしなわれてきました。
向丘中学校の地域には北廠舎があり、数年前までは建物が残っていました。現在は農地です。戦後は帰農団の住居もあったそうです。
ここから鷺沼に移動、高台の鷺沼第4公園に移動しました。
この辺りで一番高い北公園には探照灯陣地がありました。ここも見晴らしのよい地点です。夜間に侵入した米軍機を照らしていたとされています。
宮前平地区の高射砲跡地にあった小屋なども開発で壊されてしまいました。数少ない戦争の遺稿を次世代に伝えていくためにこうしたツアーを企画します。ぜひご参加ください。